hubot-irkit で Hubot と対話しながら IRKit を操作する。
長瀬 敦史
何か Hubot とハードウェアが連携するものを作りたかったので、既に、仕事部屋とリビングに2台所有している、オープンソース赤外線リモコンデバイス IRKit を操作するスクリプトを作りました。
コマンド
こんな感じで操作します。
# オフィスのアンプを登録する
me > hubot irkit register device XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX office-amp
hubot > Registering client: XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX as office-amp...
hubot > Device: office-amp is successfully registered.
# 電源オンボタンを登録する
me > hubot irkit register message poweron for office-amp
hubot > Waiting for IR message... # ここで IRKit に向けてリモコン操作
hubot > Message: poweron for office-amp is successfully registered.
# 電源オン信号をアンプに送信する
me > hubot irkit send message poweron for office-amp
hubot > Sending poweron for office-amp..
hubot > Successfully sent message: poweron for office-amp
登録したデバイス、メッセージは Hubot の brain に保存されます。
redis-brain
を使っている場合は、Redis に hubot:storage
というキーで JSON データが保存されます。
インストール
このスクリプトを追加するには npm install
コマンドを Hubot ディレクトリで実行して、
npm install --save hubot-irkit
hubot-irkit
を external-scripts.json
に追加してください。
["hubot-irkit"]
セットアップ手順
1. IRKit を入手する
大前提ですが、IRKit 本体が必要です。もしよろしければ、アフェリエイトリンクからお買い上げ下さい :)
家に届いたら、公式アプリのセットアップ手順にしたがって、ローカルネットワークに接続してください。
2. クライアントトークンを取得する
オフィシャルドキュメントに記載されている通り、dns-sd
コマンドで Instance Name
を見つけます。
dns-sd -B _irkit._tcp
こんなレスポンスが返ってきます。
Browsing for _irkit._tcp
DATE: ---Mon 09 Jun 2014---
1:22:43.931 ...STARTING...
Timestamp A/R Flags if Domain Service Type Instance Name
1:22:44.104 Add 2 4 local. _irkit._tcp. irkita1EC
1:22:44.105 Add 2 4 local. _irkit._tcp. iRKit928E
Instance Name
を選んで、.local
の接尾辞をつけて、アドレスを調べます。
dns-sd -G v4 irkita1EC.local
DATE: ---Mon 09 Jun 2014---
1:24:14.248 ...STARTING...
Timestamp A/R Flags if Hostname Address TTL
1:24:14.524 Add 2 4 irkita1ec.local. 192.168.1.29 10
クライアントトークンを取得します。
curl -i -XPOST http://192.168.1.29/keys
HTTP/1.0 200 OK
Access-Control-Allow-Origin: *
Server: IRKit/1.3.6.0.g96a9b88
Content-Type: text/plain
{"clienttoken":"XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX"}
3. IRKit デバイスを登録します。
取得したクライアントトークンを使って Hubot brain に IRKit デバイスを登録します。
hubot irkit register device XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX office-amp