CI2Go for macOS をリリースしました

長瀬敦史

2020-05-14 15:00

iPhone, iPad, Apple Watch 向け CircleCI クライアント CI2Go の macOS 版を公開しました。

iOS 版, macOS 版共に同じ URL からダウンロードいただけます。

製品サイト: ci2go.app

このアプリは、既存 iOS アプリのコードベースを Mac Catalyst を用いて移植したものです。

iOS 版, mac 版両新バージョンは、以下の新機能を含みます。

ダークモード

ダークモードに対応し、カラースキーム選択の機能の提供を終了しました。

iPad キーボードショートカット

iPad キーボードショートカットが利用いただけるようになりました。

⌘ [ で戻る、⌘ R で再読み込み、⌥ ⇧　⌘ L でログアウトを行います。

WIP: Workflows

CircleCI Workflows の対応は、まだ完全に行われていませんが、将来のマイルストーンには含まれています。

アップデートの舞台裏

もちろん、Mac Catalyst アプリの継続的デリバリーも、iOS 版同様設定しました。

また、パッケージ管理を Carthage から Swift Package Manager に変更しました。

これらは、公開 GitHub リポジトリに含まれており、どなたでも閲覧いただけます。

私のように Mac Catalyst のアプリを CircleCI で構築しようとする、他の開発者の助けになればと幸いです。

以下のようなワークアラウンドを行ったりしました。

macOS プラットフォームで、依存ビルドを含むと Swift パッケージのビルドが失敗する。
- 例: multiple configured targets of 'KeychainAccess' are being created for macOS
- ビルドターゲットを複製し、依存ビルドを削除しました。
- 参照: Swift PM app in Xcode 11 (beta 5) gets four “My Mac” platform options
fastlane match で Mac Catalyst 向けのプロビジョニングが作成できない
- platform: 'macos' を指定すると Mac 向けのものが作られる。
- skip_provisioning_profiles を true に設定、.provisioningprofile ファイルをバージョン管理に追加し、CI のステップで ~/Library/MobileDevice/Provisioning Profiles/ にコピーするようにしました。
```
match(
  type: 'development',
  app_identifier: %w(com.ci2go.ios.Circle),
  skip_provisioning_profiles: true,
  platform: 'macos'
)
```
fastlane deliver が reject_if_possible: true を設定した再、platform を osx に設定しても、iOS のバイナリーを取り下げる。
- 今の所 Mac 版では、 reject_if_possible を false に設定し、新しいバイナリーを提出する必要がある場合は手動で取り下げています。
fastlane deliver が Mac アプリの審査提出に失敗する。
- Spaceship が App Store Connect API のレスポンス形式に対応できていない様子。
- ref: tunes_client.rb
- 例外を rescue しています。
```
rescue NoMethodError => e
  puts e
  raise e unless e.message == %q(undefined method `fetch' for nil:NilClass)
  puts "... Caught error, but omitting"
end
```

応援する

GitHub Sponsors のページを公開しました。もしよかったら CI2Go の開発を応援してください 🙇‍♂️